Washington Square Park


ミュージック イン ニューヨーク(2014)より
トリミング

1995年秋、The Art Students League of New York留学中に
ある軌跡が起きました。

ヨーロッパのスケッチの旅の途中、パリで偶然出会った
ロンドンっ子のMatt。仲良くなった僕らはパリの夜で飲みあかし、
そのまま一緒にロンドンまで行って彼のアパートで
ロンドンのスケッチが終わるまで泊まらせてくれました。

その後長い間、彼に連絡出来てなかった僕は
NYから絵葉書で”やっと憧れのNYにこれました。”と
ロンドンに送りました。
そんなある日、
彼からのハガキが届きます。でもその消印がNY!?

そして同じ日だったでしょうか?
電話が鳴ります。

”Mattだよ。オレもNYにいるんだ!”

彼も偶然その年、NYにインターンシップで来ていたのです。

それから毎週末のように二人で行ったライブハウスがあります。
酔っぱらった僕らは歩いて近くの公園まで行って
騒いでいました。

その公園です。

いつもの定番だった”ギムレット”
それを飲むと
その時のライブハウスの煙のにおいと
音が聞こえてくるようです。


PS :Mattとの詳しい出会いは
こちら
奇跡のニューヨーク?



ニューヨークの楽しみの一つは音楽。

ブロードウェイやライブハウスはもちろん

路上や地下鉄、そして公園・・・etc。

そのレベルはまちまちだけど・・・

その場所の空気にハマった時などは

ゾクゾクっとします。

部屋で自分で選んだ曲を流すのも良いですが、

ラジオから不意に流れ出した好きな音楽や

好きだった映画のサントラが流れた時は

その曲をよく聞いた頃の

自分の記憶の中へ

一瞬でトリップします。

それが、街を歩いてるときや、地下鉄や

公園にいるときに流れてくると

もっと不思議な感情に襲われたりします。

そしてその逆のことも・・・。



スケッチの旅にでると

街角で何時間か座って

その場所を描きます。

何年か後にそれを元に絵を描きますが

スケッチの中には描いていない

その時に出会った人のことや空気感が

蘇ってきます。そしてそのころ感じてたことと

いま感じることが相まって出てくる感情が

創作エネルギーの源だったりします。




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